保育者・教師を目指す方

梨花幼稚園園長 川﨑 美寿(かわさき みとし)

昭和55年、先代 川崎盛次が亡くなった後、長男である私が引き継ぎました。

教えたいと思う事

梨花幼稚園園長 川﨑 美寿(かわさき みとし)私は昭和23年、稲城のこの地に生まれました。

小さい頃は多摩川で泳ぎ、年上の子が下の子の面倒を見ているのが常でした。

子どもは子ども同士、その中で自然と、思いやる気持ちや目上の方に従ってついていく、というルールが出来ていたのでしょう。怪我等もなく、よく遊んだものでした。

是非、今の子ども達に、作る事への工夫や、楽しさを伝えたいですね。
凧や水鉄砲、ざりがに釣りをする竹竿等、私の実体験を伝え、一緒に楽しみたいです。

そして、当たり前の事が今はできていない。いろいろと理屈を述べたり、主義・主張を言い張り、それを良しとする。でも人の心は誰も同じだと思います。優しくされれば、うれしい。愛されれば、幸せ・・・。

子ども達には思いやり、優しさ、あいさつ・・・。是非、人として大切な事を伝えていきたいですね。

先生が思う梨花幼稚園のいいところ、好きなところ

1年目の先生

採用の経緯

大学4年生の5月に梨花幼稚園で実習させて頂きました。梨花幼稚園では、子どもにさせるのではなく、子どもが自ら活動したくなるような保育、先生が子ども達と一体になって行事を楽しむ姿に私も梨花幼稚園で働きたいと思い、実習後も夏休みなどを利用して、ボランティアとして子ども達と関わらせて頂きました。子ども達と関わる中で就職したいという気持ちが強くなり、試験を受け採用して頂きました。

働く前はどんな気持ちだったか

「子ども達と早く関わりたい」という気持ちと「○○先生のようにピアノが弾けるだろうか?」「子どもへの声掛けはうまくできるのだろうか?」などという不安がありました。

また園児数も多いため「子どもの名前が覚えられるか」という不安もありました。

働いてみてその気持ちは変わりましたか?働く前とのちがいとは?

変わりました。

働く前は「子どもへの声掛けを何て言おうか」とセリフのように考えてしまい、子どもの前に立つと少し緊張もあったのですが、働く中でたくさんの先生方の子どもへの声掛けをみると、子どもとの会話を楽しみながら、子ども達がわかりやすい言葉に変えて伝えていると思いました。

また、園児の名前が覚えられるか不安もありましたが、幼稚園では自分のクラスだけではなく先生1人1人が園児1人1人の成長を第1に考えているため、職員会議などで情報を共有し連携を図ります。現在は全園児と関わる事ができ、嬉しく思います。

働いて良かったと思うこと

子どもの日々の成長を感じられる事と、子どもにとって自分が環境の一部であると感じた時です。

例えば、実習であれば、短期間しかいないため、子どもと継続性のある会話をすることが少ないと思います。しかし働いてからは、「○○ちゃん夏にはうんてい0本目までしかできなかったのに、もうゴールまでできるようになったの?」とか「すごい!コマ回せるようになったの?」など一緒に喜びを共有している時幸せな気持ちになります。

また、長期休み後も「先生!!会いたかったよー」と子どもに言ってもらえた時、子ども達にとって、幼稚園生活の中で自分が環境の一部であると実感しました。

また、私がうさぎやにわとりにエサをあげる際、子ども達が「僕が水いれてあげる!」、「エサあげたい!」と言って、一緒にエサをあげていますが、私がエサをあげ忘れてしまった時、いつも手伝ってくれる男の子が私の所に来て「先生、今日エサあげた?もしあげる時教えてね」と言いに来てくれました。

うさぎのお当番とかでなくても、毎日うさぎやにわとりを気にする姿や自発的に行動する姿をみて嬉しくなりました。

子ども主体の保育

梨花幼稚園では、先生が子どもになにかさせるのではなく、子どもが自ら考え行動できる保育をしています。

例えば、絵画を描く際、絵の見本は見せず、実物や写真を見せ、子どもが絵を描きます。そうすることで同じ絵が何枚も並ぶということはなく、1人1人個性あふれる作品ができます。その絵に対して子どもと会話し、認めることによって子どもは「もっと描きたい!」と自ら活動したくなると感じます。

また、梨花幼稚園では、運動会や劇をする際「練習」という言葉を使用しません。運動会に向けて走るのではなく、日々の子ども達が遊びの中で走る姿を運動会で保護者の方に見て頂いているのです。そうすることで子ども達は運動会や生活発表会後も「運動会あそびやりたい!」「劇あそびやりたい!」と子ども達からたくさんの声があがるのだなと感じました。

子ども主体の保育をするためには、先生が全て決めて指示するのではなく、子どもが主役となれるよう、見守る姿勢が大切だと思いました。

1年目の先生

採用の経緯

HPを見て知りました。教育方針・教育目標などを見て自分の考えと合っているなと思いましたし、「典子先生の日記」のページに幼稚園の様子が写真と一緒にのっていて、それがとても楽しそうだったので受けてみたいと思いました。

働く前はどんな気持ちでしたか?

採用の時に1年目はフリーとして働く、と説明を受けていたので1年目はいろんなことが体験できるのがよかったなと思いました。もちろん不安に思うこともありましたが、たくさんの子ども達と早く会いたいなと思いました。

働いてみてその気持ちは変わりましたか?働く前と何が違いましたか?

フリーとして働くことで、担任の先生ではみることができない行事の裏の仕事や、1クラスだけでなく幼稚園全部のクラスの子とたくさん関われるので、とても勉強になることがたくさんあります。いろんなお友達と関われるのが毎日本当に楽しいです。

働いて良かったなと思うことを教えてください

私はぴょんちゃん教室の先生をさせて頂いています。最初、子ども達はお母さんと離れるのがさびしくて、幼稚園に来るたび泣いていました。でも最近は、幼稚園に登園してくるとすぐに「先生遊ぼう!」と声をかけてきてくれるのが本当にうれしいです。

子ども主体の保育について教えてください

自由遊びや朝の会をするなど、日常の1つ1つにおいても、先生がすべて、次は何、次は何と声をかけるのではなく、「静かになったら朝の会をしよう」など自分たちで考えて動けるように、普段から声のかけかたを意識しています。こうしなさい、ああしなさい、ではなく、子ども達が自らこれがしたい!!あれがやりたいという意欲がもてる保育ができるよう心がけています。

2年目の先生

採用の経緯

専門学校に通っていた時に実習でお世話になり、とても良い雰囲気の幼稚園で求人も来ていたので受けようと思いました。

働く前はどんな気持ちでしたか?

幼稚園は教育の場であり、子ども達がこれから育っていくための大事な時期に関わる仕事である為、責任の重い職業だと実感しました。

また、子どもとの関わりの中で、どう伝えればいいのか解らなくなったり、不安になった時は先輩方の関わりを見て学ばせてもらっていて、毎日が勉強です。

働いてよかったなと思うことを教えてください

1番はやはり子ども達に「先生好き」と言われた時です。子どもだけではなく保護者の方からも「子どもがいつも先生のこと好きって言います」と言われた時は本当に嬉しい気持ちでいっぱいでした。

入園から卒園までの成長を見られるというところも大きな喜びだと思います。

子ども主体の保育について教えてください

子どもが自分で考えて行動できる人に育ってほしいという願いから、できるだけ自分で考えられるような言葉掛けをするように心がけています。

先生が答えを出すのではなく、答えまで導く保育をしていきたいと考えています。

9年目の先生

採用の経緯

笑うことが大好きな私。梨花幼稚園の求人票を見た時『明るく・元気』をモットーにしており、見学に行った際の先生方の笑顔や挨拶に心打たれ・・・“この園しかない”と思い決めました。

働く前の気持ち

とにかく緊張感でいっぱいだったように思います。

実際に社会人として世の中に出ること、また子ども達を預かる中でケガや事故などが起きないかなど学生なりに不安に感じていました。

働いてみて

ケガや事故がないかなどの心配は常にあります。子どもはいつどこでどんな動きをするのか分からないので。しかし危険な行動をする前に、ケガや事故が起こる前に予知して声掛けする事で防げると学びました。

実習や研修では見えなかった、先生方の苦労や努力を実際に現場に立つ事で、様々な仕事内容や活動の準備、子ども達への配慮などが鮮明に見えてきました。

働いて良かったこと

正直、大変な事の方が多いかもしれません。でもこれは実際に働いてみて感じたこと・・・大変な事が10あったとしても、嬉しい事が1あれば、嬉しい事の方が気持ちとしては勝つんですよね。

またその1の為に“次の日頑張ろう”“保育の仕事につけて良かった”と心から思います。

子どもは日々成長です。そんな子ども達から私の方が多くの事を学ばせてもらっています。毎年、年度終わりに保護者の方、子ども達に“○○先生が担任でよかった”と言ってもらえる事が何より先生冥利につきますね。

子ども主体の保育

子ども達なりに“友だちの思いを受けとめた上で、自分がどのように接すれば、もっとみんなと楽しく過ごせるのか”といった事を意識して行動しているように思います。

まわりとの関係の中で、自分を自覚して考え行動することが主体性と考えます。主体性とは、まわりの状況を踏まえて自分が何をすべきかを考えて行動することだと思います。

子ども達が行うことに対し、ついつい保護者も保育者も手を出してしまいがちですが、年齢に応じた『認め・けじめ・控えめ』の3つの目が大切となります。大人がよかれと思っていることが、時に子ども達にとっては過剰な援助となる時があります。失敗する事もしっかりと受けとめてあげ、環境を整え過ぎず、子どもの主体性の芽を摘まないよう心掛けたいものです。

9年目の先生

採用経緯

大学の掲示板で採用募集を知りました。はじめは自宅から近いからという理由でしたが、見学に行ってとても明るい子ども達と自然あふれる環境に惹かれて試験を受けました。

働く前の気持ち

“先生”という存在になることの嬉しさと、しっかり出来るのかという不安でいっぱいでした。又、保護者とどうコミュニケーションをとっていくのか想像がつかずにいました。

働いてみて

はじめは迷いが沢山ありましたが、先輩方にアドバイスをもらい、同僚と話し合うことで学ばせてもらい少しずつ子ども達と自信をもって接するようになりました。

又、子ども達に教えるよりも自分が気づかされることが多い事、そして一生懸命子どもと関わっていれば保護者の方々と関係を築けるのだと知りました。

働いてよかったと思うこと

入園した子ども達はまさに真っ白。その子ども達が少しずつ成長していく過程を見られることが嬉しいです。しっかりと導いていかなくては・・・というプレッシャーはありますが、やりがいでもあります。又、保護者の方に「ありがとう」と言って頂けることが活力になっています。

子ども主体の保育

働く前は先生は子どもに教えなくてはいけないと思っていました。しかし、就職をしてこの園で保育をする中で、子ども達が自分で考えて行動することの大切さを考えるようになりました。何でも教え込まれ、先に答えを伝えてしまうのではなく、子どもが自ら気づいたり発見したりした時の輝いた顔を見ることが子ども主体の保育の基本になると思います。答えを言ってしまうのは簡単でグッとこらえる我慢が必要ですが、子どもの思いを一番に、一緒に考える保育を大切にしたいです。

パートママ先生

梨花幼稚園のいいところ、好きなところ

四季を楽しむことができる幼稚園だと思います。目の前の小川でハグロトンボやカワセミを見た時はとても感動しました。

周りには畑や小川、果樹園など自然の恵みをたくさん味わうことができ、ザリガニ釣りや草木の芽ぶきなど季節の変わりを肌で感じる体験が感性を豊かにし、それは描いたり歌ったりなどの様々な表現活動に広がっていると思います。

働く前はどんな気持ちでしたか?

動けるのか、役に立てるのか不安でしたが、質問すると先生方は丁寧に説明してくださったので、安心して仕事を始めることができました。

働いてみてその気持ちは変わりましたか?働く前と何か違いましたか?

やるべき仕事は何か、また、子どもの立場にたって作業するなかで、どう動くのか、自分の体験を通して考えるようにしています。

上手くいかない時もありますが、失敗を恐れずにやっています。

働いてよかったなと思うことを教えてください

できるようになることを嬉しいと感じるのは子どもだけでなく、大人も同じだと思います。喜びを共感しながら、丁寧に子どもと向き合うことができた時はとても嬉しく思います。

子ども主体の保育について教えてください

生活発表会の劇で舞台裏を担当しました。年中・年長組は小道具の準備もします。大きな荷物を持ち階段を上がる時は「気をつけて」と互いに声をかけ、上手と下手で合図をし、道具を渡したり片付けたり、他役を一生懸命演じたり、仲間を意識して協力する楽しさがよく伝わってきました。緊張して私に抱きついてくる子もいましたが、目はキラキラして「がんばるぞ」という意欲を感じました。

できるようになりたいという「意欲」を育てる環境と援助が大切だと思いました。

パートママ先生

採用の経緯

通園バスの添乗をしていたときに1日の時間を有効に使いたいと思っていたところ幼稚園教諭の資格は持っていないけれど、誘って頂きました。

働く前の気持ち

とにかく不安でいっぱいでしたが、先生方が丁寧に教えてくださり、安心して仕事を始めることができました。

 働いてみて・・・

先生方に助けて頂いて、教えて頂いています。まわりの状況を目で見て、肌で感じて覚えたりしています。卒園児の母ということで母親目線で幼稚園をみていましたが、働いてみて、先生方の影での努力や自分の子ども達がどのように幼稚園生活を送ってきたかがとてもよくわかりました。

働いてみてよかったなと思うこうと

子ども達の元気な姿、笑い声、笑顔に毎日いやされています。私のパワーの源です。

子ども主体・・・

子ども達が自分で考え行動することはとても大切なことです。自分の意見、自分の表現は“生きる力”を養っていくには必要と考えています。

 梨花幼稚園のいいところ 好きなところ

「みんな違って みんないい」1人1人を尊重しているところです。